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戦争という十字架

今日、銀座で1本の映画を観てきた。

「太陽」

昭和天皇の太平洋戦争終結の前後数日を描いた作品。
ドキュメンタリーと思わせるような、リアリズムと押さえたトーンの画像。
孤独な天皇の、苦悩、屈辱、家族愛などの話が淡々と進んでいった。

昭和天皇役はイッセー尾形。
皇后役は桃井かおり。
侍従役は、佐野史郎。

これは、ロシアの監督が作ったものだった。
日本では、こういう映画を作るのは無理だろうなあ・・・


つい先日、耕史くんのナレーションということで
「語ってから死ぬことにした」という番組を観たばかりだ。
戦争体験を封印してきた老人が、その悲惨さを伝えるために語り出すという内容だった。


この2作品を観て、父のことを考えた。

うちの父は、80歳で剣道一筋のじじい。
今でも、週に2、3日は道場で、弟子や少年たちに稽古をつけている。
竹刀を持つと別人のようにかっこいいいが、普段は自己チューじじいで、わがままで、とんでも野郎な80歳だ(笑)

今やお気楽に生きているようだが、彼は大学生の時、学徒出陣で徴兵された。
それまでは法学部の学生だったのに、何もわからぬまま戦地へ送られた。
上官から、大学生だというだけで殴られ続け、それがもとで今は聴力に障害がある。

戦地で終戦後は、地獄の収容所として知られるシベリアの収容所送りになり、悲惨極まりない体験をしたらしい。
らしいというのは、彼は決して戦争体験を語らないからだ。
普段は、うるさいほど自分の事をあれこれしゃべるのに、戦争のことは絶対に話さない。
あまりにも苛酷な体験で、話せないんだろう。

奇跡的に生きのびて日本へ帰ってこられたわけだが、同じく帰還できた戦友が訪ねてきて、再会を喜び、語りあかして号泣していた様子を、一度だけ見たことがある。

80歳になった今でも、どんなに自己チューじじいであっても、彼の中に大きな心の傷があるように思えてならない。
死ぬまで消えない、十字架を背負っているように見える。


・・・今日の記事は、なんだか、らしくない、マジモードになってしまった(^_^;)
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comment

義父は、死に後れてはいかんと海軍に志願。トタン板にエンジンを付けたもので敵艦に突っ込む訓練をしていたそうです。1期生は全員死亡。2期生だった義父の時はエンジンがなくて出撃できず。原爆投下後の広島に送られたけど、そこで何を見たかは一度も語りません。やっぱり話せないんでしょうね。

この映画、私も観たいと思いました。

私の祖父は戦時中、捕虜になっていたようです。
友達が次々亡くなっていくのを見てきたそうで・・。
祖父は亡くなっているので、母から話を聞きました。
祖父も、戦地でのことは多く語らなかったと母は言っています。
きっと祖父にも色んなことがあったのかな・・。

争いが絶えず、多くの命が犠牲になり続けていて、
それを思うと悲しさと不安が募るばかりです。

意味不明なコメントですみません--;

>ちか殿

お義父さまの体験も絶句しますね。敵艦に突っ込む訓練とは、すさまじいですね。
そして、原爆後の広島の惨状も目の当たりにされたのですか・・・
心に思い十字架を背負っている方が、たくさんいらっしゃるでしょうね。
何かの形で語り継いで欲しいです。

耕史くんのナレーションじゃなかったらあの番組は観なかったと思うので、地味だけどこういう仕事をこれからもやって欲しいですね。


>優殿

この映画でいろいろ考えさせられたのですが、内容とは別に、イッセー尾形さんの昭和天皇があまりにも見事で笑ってしまったー
ドキュメンタリーを観ている錯覚に陥ったー
いろんな意味で一見の価値はあります

お祖父様もつらい体験をされたんですね。
あまりにつらいと自分の中で封印してしまうのかも
 
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